関係が深まってくると「もっと一緒にいたい!」「結婚を考えたら同棲をしたほうがいいのかな?」と考えるカップルは多いのではないでしょうか。
同棲を考えた場合、どのように進めるべきか、同棲にあたり考えるべき3つのポイントについて解説いたします。
- ① 費用がかかること
- ② ルールが必要であること
- ③ 同棲をする目的は何か
という点が大事です。
目次
1 ① 費用がかかること
同棲をするにあたり、初期費用がかかります。具体的にいうと、
- ㋐賃貸契約費用
- ㋑引越し費用
- ㋒家具・家電の費用
がかかります。これらの費用については、最低限家賃の6ヶ月分はかかると考えておいた方が良いでしょう。
(1)㋐ 賃貸借の初期費用=家賃5ヶ月分程
敷金(家賃1ヶ月分)、礼金(家賃1ヶ月分)、家賃(当月分と翌月分)、仲介手数料(家賃1ヶ月分)、火災保険料(2万円程度)がかかるため、5ヶ月分程かかります。
もちろん、敷金・礼金ゼロ物件もあるため、その場合にはもう少し低く抑えることができるでしょう。また、どちらかがもともと住んでいた賃貸で同居する場合には、新たに賃貸する必要もないため、賃貸借費用の問題は出てきません。
(2)㋑ 引越し費用=数万円から10万円程度
同棲にあたり引っ越しをする場合には引っ越し自体で少なくとも数万円はかかります。ふたりとも引っ越すとたらその2倍かかります。
引っ越し費用は業者によりピンきりです。そのため、ボッタクリをされないように、一括見積りで複数社から見積もりをとり、値切り交渉をしてなっとくのいく金額で依頼をするようにしましょう。引越し業者も減額をする前提で最初は高い金額で提案をしてくるので、「他の業者では○○円でしたので、それよりも安い金額でないと…」というような感じで交渉をしていきましょう。
また、引っ越しにあたり大型家具の処分費用等が別途かかることもあります。新しい賃貸に引っ越すにあたり、ベッド等の大型家具を新しくすることがあるからです。大型家具等を引越し業者や便利屋に処分を依頼すると、数千円から数万円程度の出費が追加でかかるでしょう。
(3)㋒ 家具・家電=ケースバイケース
同棲するにあたり、家具家電を新調したり、新たに家具を購入することも多いと思います。
もともと一人暮らしをしていた場合には、同棲を機に大きめの冷蔵庫や洗濯機、ベッドを購入することがあるでしょう。
(4)ここまでのまとめ
以上であげた㋐から㋒な費用を考えると、【最低限】家賃の6ヶ月分はかかると思っておいた方がよいと思います。
ちなみに、私の場合は彼女(現在の妻)が私が元から住んでいた賃貸(1LDK)に引っ越してくる形で同棲がスタートしたため、㋐賃貸借の初期費用はかかりませんでした。
しかし、家事の負担軽減のために食洗機(5万円程)を新たに購入し、元からあった洗濯機(15万円程)とベッド(5万円程)を買い替えたため、結構な費用がかかりました。
2 ② ルールが必要であること
同棲は、生活習慣も性別も異なる男女が一緒の家で共同生活を送ることです。自分ひとりだけで生活するのとは違いますから、実家で家族のルールがあるのと同じように、共同生活を送るにあたり必然的にルールが必要になります。
大まかにいうと、
- ㋐お金
- ㋑家事
- ㋒生活リズム
が挙げられると思います。
(1)㋐ お金
お金はデリケートな問題ですが、生きていくために支払わなければならないものであるため、必ず費用なものです。デリケートであるがためにお金の問題をあやふやなまま同棲生活を始めると、後になって問題、不満の原因となると思われます。
家賃や食費、日用品の負担をどうするか、共有の生活費口座で管理するのか、全て折半するのか、すべて片方がもつのか、等は同棲する相手との収入の差や双方の考え方により異なってくるでしょう。
最初からすべてを決めることも難しいため、すべてきっちりとする必要もないと思いますが、重要なのは「相手とお金の問題をきちんと話せるか」どうかでしょう。きちんと話せなければ同棲後に問題となるリスクが高いと考えた方がよいでしょう。
(2)㋑ 家事
料理、洗濯、掃除、ゴミ捨て等の家事の分担もきちんと(ある程度)決めておいた方がよいでしょう。完全な分担制で行うのか、曜日ごとで分けるのか、平日と休日で分けるのか、片方がすべて行うのか、等も双方の仕事の状況や考え方で違ってくると思います。
そのため、同棲後に「こんなはずじゃなかった!」ということを避けるために事前にある程度話をしておいた方がよいといえます。同棲後に当初の想定と異なり調整する必要も出てくると思いますので、その場合も話し合って決めていけばいいでしょう。
(3)㋒ 生活リズム
同棲後は平日も休日もずっと一緒のカップルもいれば、友人との時間も大切に土日のどちらかは友人と遊ぶ人もいます。また、そもそも土日が休みでなく休日があまり合わないカップルもいるでしょう。
平日の寝る時間や起きる時間も生活リズムや朝の通勤時間によっても違ってくると思いますので、双方の生活リズムを共有しておくことも大事でしょう。
(4)重要なこと=話し合いの機会をつくる
以上で上げたことは、実際に同棲をしてみないとわからないことも多いですし、同棲後に色々とルールも変わってくることも多いと思います。
実際に、私自身も同棲後に生活リズムがわかってきたり、お金の分担をどうするかについて話し合って調整してきました。お互いに不満があるとよくないため、月1回はこのようなことをきちんと話し合う機会を設けてお互いに思っていることを共有するようにしています。話し合いの機会をつくれば不満が溜まって喧嘩ということもないため、同棲を始めている方には是非オススメしたいです!
3 ③ 同棲をする目的は何か
何のために同棲をするのか、同棲の目的もまた大事です。
目的としては、例えば、
- ①経済的な負担を軽くする
- ②結婚を視野に入れた交際
- ③ただ一緒にいる時間を長くしたい
等があると思います。
(1)① 経済的な負担を軽くする
同棲により家賃を抑えたり生活費を分担することで、ふたり分の毎月の出費が抑えられる可能性があります。
もっとも、初期費用がかかること、もし解消するときにはまた転居費用がかかることから、どの程度同棲が続くかにより場合によっては負担が大きくなる可能性もあります。
また、一方が家賃や生活費の全般を負担する状況になれば、一方の負担はより大きくなる可能性もあります。
(2)② 結婚を視野に入れた交際
結婚を前提(または意識して)として付き合っているカップルであれば、相手のことをもっと深く知るために、また、結婚後の同居生活のイメージのために同棲を考える人もいるでしょう。
その場合、同棲期間をいつまでにするか(いつ頃までに結婚する考えなのか)については意識しておいた方がいいでしょう。
(3)③ ただ一緒にいる時間を長くしたい
仕事をしていると平日は疲れてしまいますし、距離が遠ければなかなか会う時間を確保することができないことがあります。
そうると、長く一緒にいる時間を確保するために同棲も選択肢に入ってくるでょう。
特に付き合って間もない時期であれば、なるべく相手と一緒にいる時間を長くするために考える人も多いのではないでしょうか。
それまでひとり暮らしをしていた人にとっては、家に帰ってきたときに好きな人が自宅にいることはとても幸せなことです。
ただし、恋愛感情は数年で終わりますから、同棲をしていく中で相手と合うのか、経済的な負担はどうか、結婚まで考えられるのか等についても考えていく必要があるでしょう。
(4)同棲はあくまでも手段
以上に挙げた以外にも人それぞれで違う目的はあるでしょうし、複数の目的があることも通常でしょう。それでも、同棲生活はある程度の費用がかかることや、喧嘩等したときでも一緒の屋根の下で生活することになりますから、それでも同棲生活をするのか、続けるのかについて定期的に考えるべきです。
そもそもの目的がお互いに違ければ、目指す方向性が違うためそのうち「あれ?」と思うことが増えてくる可能性があります。また、価値観が大きく違う場合には同居生活が苦痛になってくる可能性もあります。
そのため、お互いの目的、目指す方向性について話し合っておくことは非常に大切です。
同棲はあくまでも手段ですから、同棲という手段が目的に適ったものであるか、という観点を忘れないようにしましょう。
4 さいごに
以上でご説明したとおり、同棲をするにあたり①費用がかかること、②ルールが必要であること、③目的が何か、ということを念頭において恋人と同棲をするかについて話し合っていくことが大切です。
そのためには同棲前も同棲後もお互いの考えを共有していく機会を強制的にでも設けていくことが非常に大切だと思います。
ふたりできちんと話し合い、価値観を共有して、幸せな同棲生活を送りましょう!